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2011/05/08

色褪せた桃色施設を巡る旅 vol.3

上諏訪から高速バスで、新宿に着。確かに街全体が暗い。
コンビニ看板は火が消え、パチンコ店は省エネ営業であることを示してる。


この日の宿、歌舞伎町カプセルホテルにイン。
荷物置いて、夜の歌舞伎町を練り歩く。必然的にポン引きとの百人組手が発生。
歩くだけで精神力が削られる。警戒心のつまみがフルになり、伏し目がちになる。
まだまだ修行が足らない。


一人だけ、意表を突くイントロを弾くポン引きさんに、笑いそうになる。
ユーモアってすごい。一瞬、警戒が解け心が緩む。
でも、ごめん。乳首ハンティングの予定はありません。


去年の12月と比べ、ポン引きの助っ人外国人がかなり減っていた。
彼らのお上を恐れない、体当たり的なプレーは脅威だ。
今夜は、まだ分がいい。


この界隈はギラギラ明るいなあ。


歌舞伎町にも3件のストリップ小屋がある。
こうやって、街を歩き、外から眺めると、性風俗店として違和感なくなじんでる。


でも、ストリップ小屋に入り、感覚をすませれば本質的に異なることに気づく。
性風俗の要素は確かにあるけど、芸術性、技のウェイトが高く、情が通っていて夢がある。
僕にとってはライブハウスのようなもの。


でも、ストリップを標榜していても、性風俗方面に傾斜した業務形態もあるのも事実。
同じ小屋でも定期的に切り替えることもある。これらは似て非なるもの。
良いとか悪いとか言ってるのではなく、ただ違うだけ。


でも、本質的に異なるものに同じ呼称が与えられているのは問題だと思う。
しかし、表面を遠巻きに眺めるとそれらは似通っている。だから難しい。


その点、音楽のジャンル分けはすごい。今思って、感心してしまった。
フォークなどの外見的な分類から、アシッドフォークなどの精神面の分類もできている。発明品だ。


ストリップでもうまく分類し、認識できれば、摘発もなくなるのかな。
ほんとに平和で悪の要素なんてないもの。


でも、このままでもいいような気がする。なくなってしまうものだから。
良いか悪いかなんて、分からなくなる。


音楽は人間がいる限りなくならないけど、今のストリップは近未来になくなるんだろうな。
だから、今行かねば。レコードのように記録もできないから。


朝の歌舞伎町散歩。
昨夜、街を包んでいた火はまだくすぶっていて、ポン引きさんが呼びかけてくる。
すごいな。この街。



ストリップ劇場前には開演を待つ、常連客が佇んでいる。


新宿ゴールデン街で、街娼のような、老婆から声掛けあり。


ここでは、おはようございます。っていつ言うんだろう。



ストリップともゆかりのある新宿のBERGにてモーニング。
コストパフォーマンス最高。美味です。


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