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2011/05/09

色褪せた桃色施設を巡る旅 vol.7

お目当ての踊り子さんがお二方。やはり本場はブッキングが熱い。

まずお一人。中世東洋(?)のきらびやかな衣装での剣舞。
センスを感じる衣装、役に入り込んだ表情、迫力の剣撃。目が離せなくなる。
脱ぐ前で、すでにすごい。でも脱ぐからさらにすごい。

もうお一人は日舞。日舞は好き。踊りもすごいや。

そして、この方は笑顔がオープンマインド、気持ちがこぼれてる。実に素敵。

実に楽しそうな、ナイススマイルな踊り子さんは、それだけですでに素晴らしいと僕は思ってる。
笑顔っていいよな。平和だ。

かつて、とある踊り子さんの御開帳ショーで、無意識に笑顔見てたら、その方、
自分の股関を指差して、こっちでしょ?的な笑顔で注意されたっけ。
その時にはっと気づかされた。印象深いエピソード。

二回目は幸運なことに、かぶりつきで観劇できた。
やはり、かぶりつきは別世界。臨場感が半端ない。
やはり、ストリップ は五感全てで取り入れるものだからか。
かぶりつきの椅子取りゲームが熾烈なのも当然だ。

さらに、この劇場の盆は回転するだけでなく、上昇するハイテク盆。臨場感がプラス。

ここは素晴らしいハコだと思う。ここで、好きな演目をかぶりつきで見たら、どうなるんだろう。

ストリップは複雑で、劇場、設備、裏方さん、座席などによるステージの変動の振れ幅は、音楽以上だ。
見る側としては、これらも考慮したいとろ。やはり、できるだけうまい飯が食べたいのだ。



連日これだけ高エナジーのライブを浴びると、頭の感覚が痺れてくる。
限界近い。こんなの初めてだ。

外出して、劇場そばのB.Y.Gというロックバーで食事休憩。味のある空間。
劇場の周りにはなぜか魅力店が多い。

三回公演が終った後、痺れ切った頭の奥から、指令がくる。「梅と鶯」。
気づいたら池袋の劇場に行くことに頭の深淵に潜む意思が勝手に決めていた。

渋谷の劇場を後に。いつかまた来る。

まだ最後の公演に間に合う。少し急いで池袋へ。
もう見たいとか見たくないとか表層的な感情は消え、奥の方から沸き起こる信号に委ねて半自動運転。
狂気に駆られていたのか。

ストリップは一日四回公演、十日間興行。
お金と時間と体力さえあれば、最高10デイズ公演まで拡張可能だ。

ある日、素晴らしい名作に出会うとする。楽日でなければ、それが明日も確実に見れるのだ。
まだ6回しか見てない。まだ作品を味わい足りない。DVD化されることはまずない。
素通りできない。ゆえにライブハウスへ。

自分の頭の中に残っている演目のイメージ。
それをもっと鮮明にしたい。それが理由のような気がする。
もっと右脳のイメージ機能が高性能だったならよかったのに。

そして、池袋の劇場へ。なんとか間に合った。

「梅とうぐいす」。おそらく人生最後の。そのつもりで観た。振り絞って観た。

最期に記念撮影して、お礼を言って帰る。ろくなことが言えない。

さあ、もう後は日常に戻るだけだ。

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